2022年になりました。
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
このTORATのWordPress関連の記事ですが、時折参考にしていただいているみたいでとてもありがたいです。皆様の参考になる記事を書いていけるよう精進しますので、今後ともご愛顧をいただきますよう、よろしくお願いします!
さてさて話は変わりますが、TORATでは少数精鋭ながら驚くことに同じ誕生日の人が二組います。
そのうちの1組は僕で、エンジニアのチャンさんと同じ1月15日生まれです。そして先日25歳を迎えました。
社内の皆さんにお祝いしていただきました〜。ありがとうございます。キルフェボンのいちごタルト!
25歳は、俗にいうアラサーの仲間入りということで、普段はWordPressやJavaScriptなど技術面について書いているのですが、今回だけ24歳(2021年)の一年間振り返りも込めて超個人的な好きな内容を書いてみようと思います。超個人的です。
2021読了本
まず昨年に読了した本です。コンスタントに月に三冊ほど、読むことができました。2021年になってすぐ、デザイン系の本をいくつかまとめ買いしたため序盤はデザイン関連の本を読んでいました。
- なるほどデザイン:筒井美希
- あたらしい、あしらい。:ingectar-e
- けっきょく、よはく。:ingectar-e
- ほんとに、フォント。:ingectar-e
- オブジェクト指向UIデザイン:ソシオメディア株式会社、上野学、藤井幸多
- デザインアート思考:OCHABI Institute(服部元、佐藤可士和)
- 52ヘルツのクジラたち:町田その子
- ままならないから私とあなた:朝井リョウ
- 愛がなんだ:角田光代
- 自転しながら公転する:山本文緒
- 東京タワー:江國香織
- 号泣する準備はできていた:江國香織
- お探し物は図書室まで:青山美智子
- よるのふくらみ:窪美澄
- 1ミリの後悔もない、はずがない:一木けい
- これはただの夏:燃え殻
- すべて真夜中の恋人たち:川上未映子
- 蛇行する川のほとり:恩田陸
- 愛を知らない:一木けい
- おやすみ、東京:吉田篤弘
- 風に舞いあがるビニールシート:森絵都
- だれかのいとしいひと:角田光代
- 東京百景:又吉直樹
- 少女は卒業しない:朝井リョウ
- おまじない:西加奈子
- ボクたちはみんな大人になれなかった:燃え殻
- i アイ:西加奈子
- 太陽のパスタ、豆のスープ:宮下奈都
- 夜空に泳ぐチョコレートグラミー:町田その子
- きりこについて:西加奈子
- はつ恋:村山由佳
- レインツリーの国:有川浩
- キッチン:吉本ばなな
- ふがいない空を僕は見た:窪美澄
まず総括としては、女性作家さんの作品を比較的多く読んだ気がします。また、普通は逆だと思うのですが、学生の頃と比べるとビジネス書よりも小説を読むことが多くなってきました。きっと求める刺激が違ってきたのだと思ってます。全作品感想を書きたいところですが、特に印象に残っているものについて幾つか書かせていただきます。
なるほどデザイン:筒井美希
デザインのお仕事や、興味がある方は一度は目にしたことがあるかと思います。2015年発行の本書ですが、アイデアが枯渇した際や、もう一捻り欲しい時などにパラパラと捲ると、参考になる箇所が見出せるので重宝しています。
またingectar-eさん監修のデザインシリーズ本も同様に、デザイン制作において参考になる点が、散らばっていますので、何冊か引き出しとして持っておくことはお勧めです。
夜空に泳ぐチョコレートグラミー:町田その子
「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」2021年本屋大賞を受賞した『52ヘルツのクジラたち』の作者でもある町田その子さんのデビュー作です。”女による女のためのR-18文学賞大賞”を受賞した”カメルーンの青い魚”を含む5作の連作短編となっています。5作とも女性が主人公の物語で、大切な人を失ったひと、息苦しさの中に光を見つける姿を主人公たちに寄り添った文章で綴っていたことが印象的でした。各物語が少しづつ繋がりあう関係性や、特徴的な比喩表現が独創的かつとても読みやすく、今作がデビュー作とは思えませんでした。特に”カメルーンの青い魚”は、ヒリヒリするほど切ないストーリーとは反した語り手口調に感傷心が邁進しそうになります。他の作品も読みたいものがあるのですが、まだ文庫本化されていないものもあり、新刊は即買い間違いなしの今後大注目の作家さんの一人です。
一ミリの後悔もない、はずがない:一木けい
同じく”女による女のためのR-18文学賞大賞”の読者賞を受賞した、”西国(にしこく)疾走少女”が収録された一木けいさんの「一ミリの後悔もない、はずがない」は、印象的な冒頭の書き出しから、綺麗すぎる物語のラストシーンまで、繊細に心へ流れ込んでくる10代半ばの僅かな一瞬を描いた青春譚です。こちらもデビュー作ということで驚きです。「愛を知らない」は不穏なタイトルの通り愛着障害をテーマとした高校生たちの物語で、彼女の表現の幅の広さが窺えます。一木けいさんもとても注目している作家さんです。
号泣する準備はできていた:江國香織
第三十回直木賞を受賞した江國香織さんによる全12篇の短篇集の「号泣する準備はできていた」 は、短編故の言葉断片が凝縮されたような一文一文や、誰もが頭の片隅に置いてきた記憶を巻戻すような表現に感動させられれ何度も読み返す本になりそうな気がしています。
キッチン:吉本ばなな
吉本ばななさんの「キッチン」は、1989年に刊行され、世界30カ国以上で翻訳されたベストセラー小説です。昨年に、小松菜奈主演で映画化された”ムーンライトシャドウ”も収録されています。大切なひとを亡くした女性の、悲しく優しく美しいお話です。温かな気持ちになる素晴らしい物語でした。
2021鑑賞映画
僕は小劇場がで映画を観るのが好きなのですが、新型コロナウイルスの影響により、レイトショーが中止となったため、観逃してしまった作品もいくつかありました。
- 「花束みたいな恋をした」監督:土井裕泰、脚本:坂元裕二、主演:菅田将暉、有村架純
- 「街の上で」監督:今泉力哉、脚本:今泉力哉、大橋裕之、主演:若葉竜也
- 「くれなずめ」監督:松井大吾、脚本:松井大吾、主演:成田凌
- 「猿楽町で会いましょう」監督:児玉隆、脚本:児玉隆、渋谷悠、主演:金子大地、石川瑠華
- 「サマーフィルムにのって」監督:松本壮史、脚本:三浦直之、松本壮史、主演:伊藤万理華、金子大地
- 「うみべの女の子」原作:浅野いにお監督、脚本:ウエダアツシ主演:石川瑠華、青木柚
- 「浜の朝日の嘘つきどもと」監督・脚本:タナダユキ、主演:高畑充希
- 「君は永遠にそいつらより若い」監督: 吉野竜平、主演:佐久間由衣、奈緒
- 「ボクたちはみんな大人になれなかった」原作:燃え殻、主演:森山未來、伊藤沙莉
- 「明け方の若者たち」監督:松本花奈、原作:カツセマサヒコ、主演:北村匠海、黒島結菜
“文化の街”下北沢を舞台に紡ぐ、古着屋と古本屋と自主映画と恋人と友達についての物語「街の上で」、渋谷区猿楽町が舞台に”新前フォトグラファーの小山田が読者モデルのユカの姿を描いた「猿楽町で会いましょう」、明大前・高円寺が舞台となったライターのカツセマサヒコ原作による「明け方の若者たち」など東京が舞台となった作品が印象に残っています。
「サマーフィルムにのって」
個人的に今年No.1作品は、真夏に公開された「サマーフィルムにのって」でした。夏になる度に何度も観返す作品になると思っています。劇場で流れた予告を観て、「恋×友情×時代劇×SF×青春映画」どういうことなんだろうと、興味本位で観た映画が今年一番の傑作になりました。低予算・小劇場の映画ですが、いい意味で期待を裏切ってくれたました。映画館で観見ることができてよかったと思えた素晴らしい作品です。劇場で映画がなかなか観れない状況下において、”未来に繋げたい〈映画〉がある”と強いメッセージも込められた映画愛の溢れる作品でした。
ロゴは、グラフィックデザイナーのIyo Yamauraさんが制作したものです。どこか懐かしさを感じる書体と、若さあふれる躍動感が、青春のイメージを醸し出しています。
昨年終盤には、レイトショーも徐々に解禁され、今年は昨年以上に映画館を訪れたいと思います。
2021参戦ライブ
制限やルールをしっかりと守りつつ、徐々にライブが開催され始め、2021年は、エンターテイメント業界にも復活の兆しがやっと見え始めました。しかしながら大型のフェスに関しては昨年もほとんどが開催中止となり、今後の見通しはいまだに立っていないのが現状です。歴史のあるライブハウスも次々と廃業となり、暗雲の払拭をいち早く願うのみです。
- 2/6 Saucy Dog @日本武道館
- 3/13 KOTORI , ズーカラデル, ハンブレッダーズ @EX THEATER六本木
- 3/21 Maki, ammo@渋谷クラブクアトロ
- 3/27 kobore @渋谷TSUTAYA O-EAST
- 3/28 オレンジスパイニクラブ @横浜Bay Hall
- 4/10 My Hair is Bad @さいたまスーパーアリーナ
- 4/11 My Hair is Bad @さいたまスーパーアリーナ
- 4/17 KOTORI @KOTORIホール
- 4/21 マカロニえんぴつ@LINE CUBE 渋谷
- 4/25 ニアフレンズ, ブッシュプルポット, シャンプーズ @新宿Marble
- 5/2 ビバラロック @さいたまスーパーアリーナ
- 5/9 Mr.ふぉるて@恵比寿リキッドルーム
- 5/23 マカロニえんぴつ@横浜アリーナ
- 5/27 Hump Back @国際フォーラム
- 6/8 TETORA, ammo, アルステイク@下北沢SHELTER
- 6/16 ammo, TETORA @高田馬場CLUB PHASE
- 6/19 フリーダム @愛知県国際展示場
- 7/10 Talking Rock@横浜アリーナ
- 7/22 TETORA, さよならポエジー@渋谷TSUTAYA O-EAST
- 7/28 ハルカミライ @Zepp Tokyo
- 7/29 kobore @渋谷TSUTAYA O-EAST
8/21 Monster Bash @香川まんのう公園- 9/4 若者のすべて @渋谷TSUTAYA O-EAST
9/12 べリテンライブ2021二日目 @栃木井頭公園- 9/19 TOKYO CALLING@下北沢
- 9/23 Maki @吉祥寺WRAP
- 10/9 ハルカミライ @幕張メッセ
- 10/17 FOMARE @Zepp Divercity
- 11/3 KOTORI @両国国技館
- 11/20 ハルカミライ, KEYTALK @Zepp Haneda
- 11/23 moon drop, KALMA @渋谷TSUTAYA O-WEST
- 11/27 ねぐせ。, カネヨリマサル@下北沢Shangri-La
- 12/2 Saucy Dog @東京ガーデンシアター
- 12/5 Blue Mash, プッシュプルポット, Organic Call, 鉄風東京 @渋谷Milkyway
- 12/15 My Hair is Bad @Zepp Haneda
こんな状況下ではありますが、マイヘア、ハルカミライ、マカロニえんぴつなどは大舞台でなんとか開催でき、彼らの成長を見ることができました。またマカロニえんぴつは、「日本レコード大賞」最優秀新人賞も受賞し、まさに飛躍の年でした。さらに、ねぐせ。、ammo、Blue Mash、ヤングスキニーなどの二十歳前後の若手バンドも見ることがき、今後の音楽シーンを引っ張っていく存在になることを期待しています。
そんな中で、昨年初めて見たアーティストで特に印象に残っているのは、神戸発のさよならポエジーと金沢発のプッシュプルポットです。彼らについて少しだけ書きます。
神戸発さよならポエジー
まず、さよならポエジーですが、知名度こそかなり低いですが、同業者たちが大絶賛するバンドで、「仕掛け無し、に、死角無し」を掲げ、シンプルなロックを展開するバンドなのです。兎にも角にも歌と演奏が鳥肌が立ち続けるほど上手です。さらに日本語言葉選び、言葉遊びがどこまでも秀逸で、歌詞やリズムの取り方、どこをとっても非の打ちどころのないバンドです。売れてやるという気持ちよりも、自分たちの好きな音楽を奏で余裕と自信に満ち溢れたライブ姿、音を楽しんでいる雰囲気がとてもかっこいいです。
石川県金沢市発プッシュプルポット
次に石川県金沢市発のプッシュプルポットです。新宿Marbleという観客も50人ほどのライブハウスでみたのですが、一発で心を持っていかれるほどのエネルギー溢れるライブバンドです。このご時世なのか自発企画はあまり開催していませんが、精力的にライブ活動を行なっており、着実に実力と知名度を高めている正真正銘のライブバンドです。エモーショナルで泣いて笑えるライブを見せてくれます。東日本大震災のことを歌にした「13歳の夜」の後に続き、”泣いてほしいんじゃない、笑ってほしいんだ”のMCからはじまる「笑って」は、言葉にできないほど情緒的で彼らの真骨頂を見た気がしました。新型コロナウイルスの状況下でなけらば、もっと人気を博していたはずですが、今後の音楽シーンを確実に振るわせる大注目のバンドです。同い年ということもあり、個人的にも目が離せません。
まとめ
デザインやWEB制作に関係ないことを長々と書いてしまいましたが、本や映画には普段の生活だけでは得られないことがたくさん詰まっているので、こんなインプットも大事かなと思っています。勿論、技術的なインプットも日常的に行うようにしています。今後もより良いサイトやデザインを作れるように精進しますので、どうかTORATを今後ともよろしくお願いします。