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TORAT | 2022.12.14

1分で簡単!Photoshopのスーパーズーム機能を使って解像度を倍にする

  • Photoshop
  • デザイン

photoshopの『スーパーズーム』機能を使うと画像の劣化を抑えつつ、解像度を倍にすることができます。今回はニューラルフィルターのスーパーズームという機能を使い方と大量の画像を処理したいという方向けに処理を自動化できるバッチ機能の使い方もご紹介します。

まずはスーパーズーム機能の使い方について解説していきます。
今回はこの幅が300pxの画像の解像度を3倍の1500pxに拡大していきます。

犬が車に乗っている写真
300px

解像度を倍にできるスーパーズーム機能の使い方

①Photoshopを起動する

まずは解像度を上げたい画像をPhotoshopで開きます。

photoshop起動

②ニューラルフィルターを開く

フィルター>ニューラルフィルターからパネルを開きます。

ニューラルフィルター

③スーパーズームの設定を行う

左側に画像、右側にニューラルフィルターのパネルが表示されます。

左側のパネル『スーパーズーム』をONにして拡大します。
『+』をクリックすると拡大され、2x、3x、4x…と『+』を押した回数分解像度が上がっていきます。

スーパーズーム機能の設定パネル

パネルの説明

  • 画像をズーム(1x)・・・『+』拡大ボタン
  • 画像のディティールを強調・・・『✔︎』チェックを入れると自然な仕上がりになります※写真によって調整して下さい
  • ・ノイズの軽減・・・0〜30間で指定できます。数が大きいほどノイズが滑らかになります。※写真によって調整して下さい

④スーパーズームを適用した画像を出力する

右下の『OK』を押すことでスーパーズームを適用した画像を出力することができます。
出力先ドキュメント『新規レイヤー / 新規ドキュメント』を指定して『OK』を押しましょう。

スーパーズームを適用した画像の出力先

『新規レイヤー』を選択した場合、画像サイズが大きくなっているためキャンパスからはみ出してしまいます。『イメージ > すべての領域を表示 』でキャンバスを画像サイズに合わせましょう。

⑤スーパーズーム適用前と適用後の比較

300pxから1500px(5倍)を比較した画像です。
拡大して細部を見てみると、解像度が上がりかなり綺麗になったのがわかるかと思います。

スーパーズーム適用前とスーパーズーム適用後の画像比較

以上スーパーズームの使い方でした!

便利ですぐにできてしまうスーパーズームですが、スーパーズームはAIによる補完機能です。
元の画像が荒すぎると予測できず、倍にしても変化がない、逆に汚くなってしまうという可能性があるため低解像度の画像にはあまり向いていないかもしれません。

画像によっても補正の綺麗さや見え方が変わるので、ノイズやディティールを調整して画像によってうまくスーパーズームを使っていきましょう。

大量のファイルを一括で処理したい!作業を自動化する”バッチ処理”のやり方

「スーパーズームは便利だけど沢山処理したい画像がある」という方向けにバッチ処理の方法をご紹介します。

もちろん「解像度の設定を変更したい」、「自動レベル補正を適用したい」などといった処理も
アクションに登録することによって、作業を自動化することができます。

①下準備

バッチ処理する前のフォルダとバッチ処理をした後に保存するフォルダを作成しておきます。
場所は好きなところで構いません。

バッチ処理前とバッチ処理後のフォルダ

②アクションを作成する

ウィンドウ > アクションで『アクション』パネルを開きます。

アクションパネル

①アクションを登録するための新しいフォルダを作成します。
②好きなフォルダの名前をつけます
③『OK』で新規アクションフォルダを作成します

ここで作成したフォルダにアクション(作業)を保存し、バッチ機能で処理を実行していきます。

③アクションに処理を登録する

アクション(保存)を登録していきます。

新規アクション登録

①アクションパネルの右下にある『+』を押してください
②好きなアクション名をつけます
③『記録』でアクション(処理)の登録を開始します

”●”になったらアクションの記録が開始されています。
保存したい処理を通常通りおこなっていきます。
※「ファイルを開く」から「ファイルを閉じる」まで処理を登録します

今回はスーパーズームを登録したいので、先ほど紹介した順序で作業を行なっていきます。

 

▼処理の流れ

①ファイル > 開く からスーパーズームを適用したい画像を開きます
②フィルター > ニューラルフィルター を選択します
③スーパーズームを『ON』にします
④『+』を押し、画像をズームします ※回数は任意
⑤出力先に『新規レイヤー』を選択し、『OK』でスーパーズームを適用します
⑥イメージ > すべての領域を表示 でキャンバスを画像サイズに合わせます。
⑦書き出し より好きなファイル形式保存します。
 保存先は下準備で作成した『バッチ処理後』フォルダを選択してください。
⑧開いている画像を閉じます(保存はしない)
保存したい処理はここまでなのでアクションパネルの下にある”■”を押し、アクションを停止させます。

アクションの停止
アクションの停止

これでアクションの登録が完了しました。

④バッチ処理を実行する

先ほど登録したアクション(作業)を実行していきます。
ファイル > 自動処理 > バッチ からパネルを開いてください。

バッチ処理パネル 実行

セット:先ほど登録したアクションフォルダを選択
アクション:先ほど登録したアクション(作業)を選択
ソース:フォルダーを選択し、『バッチ処理前』フォルダを選択
“開く”コマンドを無視:『チェック』を入れる
実行後:フォルダーを選択し、『バッチ処理後』フォルダを選択
”別名”で保存コマンドを省略:『チェック』を入れる

上記を設定したら『OK』を押し、バッチ処理を実行してください。

処理を実行するとバッチ処理前に入っている画像フォルダ全てに登録したアクション、スーパーズームが適用され、バッチ処理後フォルダに保存されます。

 

いかがでしたでしょうか。

大量の画像があると1枚1枚行うのは非常に手間ですが、バッチ機能を使えば自動で処理しを行えるので効率よくスーパーズームを適用することができます。

同じ要領で解像度の設定や自動レベル補正など様々な処理を登録すると、作業を楽にすることができるので是非試してみてください。

以上1分で簡単!Photoshopのスーパーズーム機能を使って解像度を倍にするでした。

この記事を書いた人

TORAT 管理者

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