これからはスマホ対応(レスポンシブ)は 必須!
いまや生活には欠かせないものとなったスマートフォン。
そんなスマートフォンに対応したWebサイトを制作することは必須です。
Webサイトをスマホ対応しないまま放置していると、知らないうちに機会損失を生み出し、競合他社に一歩も二歩も先を行かれてしまうことになりかねません。
なぜ、スマホ対応のWebサイトが必須なのか、解説していきます。
スマホ対応のサイトって?
スマホ対応のサイトとはスマートフォンの小さな画面でも内容が見やすく、バナーボタンも指で押しやすいように最適化されたホームページのことです。
スマートフォンはパソコンと比較して画面が小さく、Webサイトの視認性に注意しなければ利用ユーザーへストレスを与えてしまいます。
画像サイズや表示ボタンなど、パソコン上の画面回りと同じように考えてしまうと、利用ユーザー視点ではとても見づらいサイトという意識を持たれ、中身を見ることなく離脱されてしまうでしょう。
スマートフォンを意識してサイトデザインを行う場合、「レスポンシブデザイン」が基本となります。 レスポンシブデザインとは、PC、タブレット、スマートフォンなど異なる画面サイズの幅を基準にWebサイト表示を柔軟に調整し、 異なる画面サイズでも見やすく最適な表示にすることを指します。
自分のWebサイトがスマホ対応しているかどうか分からないという方も多いと思います。 そこで、Googleがホームページがきちんとスマホ対応しているかをチェックするサービス 「モバイルフレンドリーテスト」を公開しているので、ぜひ気になる方はこちらを利用してみてください。
今すぐスマホ対応にするべき 3つの理由
今すぐWebサイトをスマホ対応にするべき理由は大きく分けて3つあります。
1.スマホ利用者の増加
全年代でのスマートフォンの利用率は年々増加し、2019年には全体で85%を超えました。 年代別でみると10代~30代のスマホ利用者率は9割を超えています。男女ともに若い層は、スマートフォンをPCよりも優先的に使うユーザーの割合が多く、特に女性はその傾向がより顕著になっています。 スマートフォンやタブレットといったモバイル端末の普及により、インターネットの中心はモバイルに変化していることが分かります。
またこの状況に比例して、2015年にGoogle検索ではモバイルからの検索数がデスクトップからの検索数を上回りました。 特にECサイトはほとんどがスマホからの注文になっています。若い世代はスマホが中心で特に若い女性向けのメディア、ECサイトはすぐにでもスマホ対応にするべきといえるでしょう。
2.スマホ未対応サイトはとにかく 見づらい使いづらい
スマホ利用者の増加によってスマホからのWebサイトの閲覧数も増加しています。 スマホ対応していないWebサイトをスマートフォンで見る場合、コンテンツ(文字や画面)が小さく見づらい、バナーボタンやリンクを押し間違えるといった事態が数多く出てきます。
これでは内容をスムーズに見られないので、サイトの訪問者にストレスを与えてしまいます。 読みづらさを我慢しながら、根気よくサイトに留まってくれる訪問者は少数派であり、多くの方はそこから離れて別のページを探すでしょう。
つまり、スマホ未対応のサイトは、せっかく訪れてくれた訪問者を離脱させてしまうのです!!
3.検索順位が低下しアクセス数が減る
スマホ未対応のWebサイトにはさらに大きなデメリットが生まれました。
それは検索順位の下落です。
スマートフォンで検索された場合、スマホ対応していないWebサイトは検索順位を下げるように、Googleが変更をおこなったのです。
これは2018年3月にGoogleによって公式発表されたモバイルファーストインデックス(「Mobile First Index」、略称「MFI」)により、 サイトの評価基準がPCサイトではなくスマートフォン対応サイトで行われることになったからです。 「モバイルファーストインデックスを開始します」(Google Webマスター向け公式ブログ)
文字・画像の大きさやレイアウトをスマートフォンの画面に最適化して、ユーザーが見やすいようにスマホ対応されているページは検索順位を上昇させ、逆にスマホ対応していないページは順位を下落させるようになりました。 スマートフォンから検索したときには、スマホで見やすいページが上位を占めているほうが検索ユーザーの満足度も高まるからです。
Googleがホームページをスマホ対応しているかどうかを判定する基準のことをモバイルフレンドリーと呼びます。
ブラウザにおけるサイト評価基準
サイトの評価基準とは、ブラウザ検索結果にて上位に位置されるかの判断基準ということになります。 これまでの評価基準ではパソコン用ページで行われており、パソコン上で見るページがしっかりと作り込まれていればそれが評価に繋がりましたが、公表されたモバイルファーストインデックスにより、どんなにパソコンページがユーザー目線で良く作り込まれていたとしても、ス マートフォンページの適応がされていない場合には検索順位が大幅に下げられ、モバイルに対応済みサイトの下に埋もれてしまうという順位変動が起こります。
とはいえ、スマホに対応させればそれだけで検索順位が上位になる単純なものではなく、 スマホページ対応を前提とした、ユーザービリティを意識されたサイトであるとブラウザが判断した場合に 検索順位が上位になります。 検索結果では順位がひとつ違うだけでも、クリック率・集客力が大きく変わってきます。スマホ未対応のまま放置しておくと、集客力を大きく落としてしまいます。
ユーザビリティを意識した モバイルファースト
スマホでサイトを見るのが当たり前と感じる世代が多い現代、スマホからの検索数がPCからの検索数を上回っている事実と、 Googleがモバイルファーストインデックスを正式に公表されたことにより、「モバイルファースト」の意識と言葉の存在感がさらに高まりました。
※ ユーザビリティ:特定の利用状況において、特定のユーザによって、ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い。
モバイルファーストとは
ユーザーの利用状況などの状況を元にWebサイトを設計し、スマートフォンでもストレスなく利用できるデザインにすることを指します。
ユーザー視点を最重要視したサイト制作に向けて「スマートフォン向けサイトを優先的に制作・公開する」、「スマホ向けのデザインをより重要視する」という意味で使われている場合が多いです。
とはいえ、時代がモバイルファーストの流れであっても、PCユーザーをないがしろにしているわけではありません。 モバイル向けサイトのみを作るという考えではなく、PCページの作り込みもしっかりと行うことを前提とした施策であることを忘れないようにしましょう。
ユーザビリティを意識し アクセス数アップ
モバイルファーストとSEOの関連性
先述でモバイルファーストインデックスの公開によりモバイルページを基準にサイト評価が行われる旨をお伝えいたしました。
ブラウザ評価により、ユーザビリティが意識されたサイトであると判断された際に検索順位が上位に上ることは、言い換えればモバイルファーストがSEOに対して重要な意味合いを持つということになります。
モバイルファーストを前提としたユーザビリティを意識し、集客力を高めるサイトを目指して行くのであれば、単純にモバイル用ページを用意しておくだけではコンバージョン効果は得られません。 箱(レスポンシブデザイン)を用意できても中身(サイトコンテンツの充実化)に魅力がなければモバイルファーストを意識できていてもサイトが栄えるまでには一歩足りず、ブラウザ評価にも繋がりにくくなります。
モバイルファーストとSEOが隣り合わせの関連性にあることを理解し、競合サイトに劣らない充実したコンテンツを掲載していく必要があります。
PCで表示した場合とスマホで表示した場合で表示される情報量が違っても問題ありません。
大切なことは、それぞれのユーザーのニーズに応えた情報設計、デザイン設計を行い、それぞれのデバイスに最適なページを表示することです。
常にユーザー目線に立ち、ユーザービリティを意識したサイト設計を行うことでおのずとサイトを通じた目標にたどり着けるはずです。